...成功の暁(あかつき)は...
海野十三 「独本土上陸作戦」
...あれは弥勒(みろく)出世(しゆつせ)の暁に弘法大師が皆の手を執つてお迎へに出られる誓願があつたからださうだが...
薄田泣菫 「茶話」
...しかし、それはさように考える方が間違いで、暁の鐘の音、夕を告げる鐘の音を聞くにつけても、私どもは、死に直面しつつある生のはかなさを痛感すべきではあるが、しかもそれによって、私どもは今日生かされている、生の尊さ、ありがたさを、しみじみ味わわねばいけないということを唄(うた)ったものです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...暁の光が此の十三歳の二人の少女の白粉(おしろい)を塗った寝顔の上に覚束なく落ち始めた頃私たちは宿に帰る事にした...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...一、日本文は漢文に近くして、通暁し易し...
太宰治 「惜別」
...暁の勤行の鐘が朗らかに鳴った...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...暁の百舌鳥の声は鋭い...
種田山頭火 「其中日記」
...われわれのように一度偉大となった暁には...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...通暁(つうぎょう)している者はない...
中島敦 「セトナ皇子(仮題)」
...万一採用されない暁には自分に対して面目がない...
夏目漱石 「坑夫」
...どうしても一緒にしねえというのか」「ヘエ――検校になった暁(あかつき)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何か聞えたに違いありません」「時刻は?」「間もなく丑刻(やつ)半(三時)だったと思います」「暁方(あけがた)と言っても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――幾太郎が本当に暁方来たのなら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ちょっとお話を」愛一郎と暁子に...
久生十蘭 「あなたも私も」
...それとちょうど堀一つ隔てた向い側、暁橋の袂...
久生十蘭 「魔都」
...「五月廿三日暁卯刻...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...お常は本能的に無縁坂の女だと云うことを暁(さと)っていたのである...
森鴎外 「雁」
...ただ『暁鐘新報』の社説は東京において草することを約した...
森鴎外 「渋江抽斎」
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